直線上に配置

電子情報通信学会

フェロー&マスターズ未来技術研究会
第1回記念講演会(入場無料)


日時:2005年5月30日(月)14:00-17:30
会場:宝塚造形芸術大学・梅田キャンパス 5F


直線上に配置

◆プログラム
14:00-14:10 ご挨拶 
井口 征士 委員長
14:10-15:00 「未来が呼ぶ研究開発テーマ」 (研究会資料:PDF)
森 健一(東京理科大学MOT大学院)
[概要]研究は成功したが実用にはならなかった数多くの工学の研究成果に対して,「死の谷」に落ちたという表現が使われているが,これは研究開発を始める時の準備(研究テーマの選び方)が悪いからだと思う.未来社会が解決を求めている本物の課題を研究開発すれば,こんな結果には決してならない.未来が呼んでいる研究開発テーマを発掘する知恵を議論しよう.

[プロフィール]1962年東大・工・応物卒.(株)東芝にて情報システム研究所長,常務取締役等を歴任,東芝テック(株)社長を経て,現在東京理科大学教授.工学博士.世界初の自由手書き郵便番号自動読取区分機,初代日本語ワープロJW-10の発明者として知られ,「匠の時代」「プロジェクトX」にも登場された.

15:00-15:50 「未来創像学〜SF映画に学ぶIT機器とHIの未来形」 (研究会資料:PDF)
田村 秀行(立命館大学)

[概要]良質のSF映画の中には,研究開発対象とすべき映像情報機器やヒューマンインタフェースのヒントが詰まっている.計算機科学者や未来学者の協力を得た描いた映像には,技術的可能性を考えた上で「実現できるなら,こんなものが欲しい」という大衆の願望を忖度し,可視化しているからである.ここでは,『2001年宇宙の旅』(1968)から『マイノリティ・リポート』(2002)『アイ,ロボット』(2004)まで,数十本のSF映画を熟視・分析した結果をもとに,いくつかの傾向とヒントを披露する.

[プロフィール]1970年京大・工・電気卒.電子技術総合研究所,キヤノン(株)等を経て,現在立命館大学教授.工学博士.画像処理ソフトウェアSPIDERの開発責任者,「複合現実感」の命名者として「MR研究プロジェクト」のリーダーを務めた.画像処理の啓蒙活動,マルチメディア評論家から,最近は映画のSFX/VFXの評論活動で活躍中.

15:50-16:00 休 憩

16:00-17:30 パネルディスカッション (研究会資料:PDF)
     「ここがおかしい,日本のパターン,ビジョン関連研究
             〜十年後も世界のリーダーとして活躍するために〜」


     司会:井口 征士(宝塚造形芸術大学)
  パネリスト:辻 三郎(大阪大学名誉教授),中野 康明(九州産業大学),
         鳥脇 純一郎(中京大学)

[論点]日本のパターン情報処理,コンピュータビジョンビジョン関連の研究は,諸外国と比べてどのような位置付けにあるのだろうか,研究のやり方に何か問題点はないのか,このまま進めば研究大国として将来とも繁栄できるのか,何か重要な見落としがあるのではないか…….簡単に解答が出る問題ではないが,まず第1回は,パネリストとフロアが,「ここがおかしいと思ってきた」「なぜ,こんなことになるのか理解に苦しむ」「もっと別のこういうアプローチがあってもいいじゃないか」「こうしないと研究資源の無駄遣いでもあり有望な技術者も育たない」など,自由な発想で「研究の反省と自己評価」の議論を展開する。


18:00-20:00 懇親会
会場:THE BEER COMPANY (研究会会場から徒歩1分
会費:4,000円(税込み)


◆会場案内
宝塚造形芸術大学・梅田キャンパス 5F
大阪市北区芝田1-13-16
JR大阪駅より 5分、 阪急梅田駅より 3分


◆参加申込み
会場・資料準備の都合上,参加希望者は fellow-ken@m.ieice.org までご連絡下さい.


(社)電子情報通信学会情報システムソサイエティ
フェロー&マスターズ未来技術時限研究専門委員会
http://yokoya.naist.jp/fm-kenkyukai/