プログラム |
13:00-13:45 「大学はいかにして存在価値を示すか」 |
井口 征士(大阪大学名誉教授)
(研究会資料:PDF) |
[概要] 長い不況のトンネルにやっと出口が見えてきたと言われている.これからの1, 2年が勝負だろうが,かつての右肩上がり時代とは社会構造も価値観も全く異なっている.国立研究機関の独立法人化(民営化).私立大学の存亡をかけた過当競争,大型企業の合併による柔軟性の喪失….このような状況で,昔と同じ産学連携を求めても効果は期待できない.いま,改めて大学の役割と存在価値を考えたい.
[プロフィール] 1962年阪大・工・電気卒.64年同修士了.大阪大学基礎工学部制工学科,同大学院システム人間系教授を経て,2003年定年退官.同大学名誉教授.現在は,宝塚造形芸術大学メディア・コンテンツ学部教授.専門は,原子力工学,パターン計測等.「感性情報処理」の第一人者としても知られる.1980年代以降「画像処理実利用化研究会」を立ち上げ,(財)イメージ情報科学研究所のプロジェクトリーダ及び研究所長として,様々な産学連携プロジェクトを推進してきた.本研究専門委員会委員長.
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13:45-14:30 「技術開発の光と陰」 |
大西 良一(三菱電機・社友)
(研究会資料:PDF) |
[概要] 再び右肩上がりの時代への期待が大きいが,政治・外交・経済など社会情勢は混沌としている.夢を次々と現実にしてきた「情報」分野も,「インターネット」などは未体験の世界を少し覗き込んでいるだけに過ぎない.こうした先行き不透明な時代の研究開発では,目先の華々しさに囚われず,先人の足跡に学んで足許を固めることの肝要さを説く.
[プロフィール] 1957年阪大・工・通信卒.三洋電機(株)を経て三菱電機(株)入社.産業システム研究所所長,電子商品開発研究所所長,取締役映像情報事業本部副本部長などを歴任.「G3 FAX」「高解像度テレビ」「オーディオ/ビデオ光ディスク」の開発に従事,実用化・規格標準化に携わった.現在,三菱電機・社友.工学博士.IEEE及び電子情報通信学会フェロー.
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14:30-15:15 「技術立社」 |
野村 淳二(松下電工)
(研究会資料:PDF) |
[概要] 新規商品を「タイムリー」に「永久に」出し続けることが,企業におけるR&D部門の使命である.新事業は既存事業と分離して組織することが肝要であり,開発ステップに応じて異なる評価尺度,評価者でダイナミックに対応することが成功の秘訣である.ここでは,技術をベースに新事業創出に取組んだ事例(電気カミソリ,VR,EMIT)を紹介するとともに,革新的なモノづくりを志す技術者が留意すべき勘どころを披露する.
[プロフィール] 1971年京大・工・電子卒.松下電工(株)にて新事業推進部長,情報機器事業本部長,全社技術・製造担当等を歴任.現在専務取締役.工学博士.世界初のVR技術の産業応用「システムキッチン疑似体験システム」の開発者として知られる.その後も会社経営の傍ら,最先端の新技術の事業化推進から若手研究者への啓蒙活動に至るまで幅広く活躍中.
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(休憩) |
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15:30-17:20 パネルディスカッション |
(研究会資料:PDF) |
[司会] |
井口 征士 |
[パネリスト] |
(50音順) |
(承前) |
大西 良一(三菱電機・社友) |
(承前) |
野村 淳二(松下電工) |
独法化後の大学はどこへ向かうのか? |
馬場口 登(大阪大学) |
関西の産学連携の土壌と課題 |
堀江多賀雄
(ネオクラスター推進共同体) |
西のイノベーション・世界のイノベーション |
山本 裕之(キヤノン) |
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17:30- 懇親会 |