第8回FM研究会
FMシンポジウム


がんばれニッポン,がんばれ日本の研究開発!
〜パソコンも携帯メールもなかったあの頃の高い志を,再び〜



日時: 2006年 11月13日(月) 10:00 - 17:10
会場: 東京理科大学・森戸記念館
東京都新宿区神楽坂4-2-2 [アクセス]
[注]飯田橋駅西口から神楽坂を上り,左手にある「毘沙門天」の丁度向かいの細い道を入った正面にあります.大きな建物名の表示はないのでご注意下さい.

参加費: 2,000円(当日会場にて申し請けます)
主催: 電子情報通信学会フェロー&マスターズ未来技術時限研究専門委員会

 かつての日本には,1960 年の通商産業白書のように,研究開発への熱い夢と将来を見据えた高い志の提言があり,それらが高度成長時代を演出する原動力ともなった.長い不況・デフレ時代をようやく脱した日本が再び右肩上がりの成長をめざすには,今まさに「次世代の研究開発」をその根底から再考してみる必要があるのではないだろうか.
 こうした温故知新の趣旨のもと,本シンポジウムではまず,この高度成長時代を学術・技術面から先導され,日本の情報社会の進展に大きな功績を挙げられた三名の先達に,その基礎となった「半導体」「計算機」「パターン情報処理」について,その来し方・行く末と若い世代への期待を語っていただく.次いで現役の研究管理者・研究者らが,この高度成長期を同時代体験してきたフェロー&マスターズたちとともに,今何をなすべきか,どこに向かうべきかを語り合う.


プログラム

10:00-10:10 開会の挨拶〜本シンポジウムのめざすもの
シンポジウム企画委員長 森 健一 (東京理科大学・教授)

10:10-11:20 日本を先導した研究開発1(半導体開発の視点から)    
菊池 誠(東海大学・名誉客員教授)
(研究会資料:PDF)
[プロフィール]1948年東大・理・物理卒.通産省電気試験所(現,産業技術総合研究所)入所.半導体開発の黎明期より一貫してエレクトロニクスの基礎研究に従事.半導体研究室長,菊池特別研究室長などを歴任.1974年ソニー(株)中央研究所長,常務取締役.1990年東海大・工・教授,2000年より現職.理学博士.1982年IEEEフェロー,1994年神奈川文化賞受賞.『トランジスタ』(六月社;毎日出版文化賞)『情報人間の時代』(実業の日本社;日本エッセイストクラブ賞)『幸運な失敗』(日本放送出版協会;サンケイ児童出版文化賞)『日本の半導体開発四〇年』(中公新書)など著書多数.

11:20-12:30 日本を先導した研究開発2(計算機開発の視点から)   
相磯 秀夫(東京工科大学・学長)
(研究会資料:PDF)
[プロフィール]1955年慶應大・工・電気卒.1957年同修士了.阪大・工・助手を経て,通産省電気試験所(現,産業技術総合研究所)入所.ETL Mark IVなど国産トランジスタ計算機の研究開発を担当し,国内メーカーの商用計算機開発を指導した.その後一貫して計算機アーキテクチャの研究に従事.工学博士.1971年慶應大・工・電気・教授.1990年同大学湘南藤沢キャンパスの開設に貢献,初代環境情報学部長.1999年同大学名誉教授.4月東京工科大学に移籍し,初代メディア学部長.6月より現職.1995年紫綬褒章,2006年瑞宝中綬章受章.電子情報通信学会フェロー.

(昼休み)

13:45-14:55 日本を先導した研究開発3(パターン情報処理の視点から)
江尻 正員(元日立製作所/FM研究会次期委員長)
(研究会資料:PDF)
[プロフィール]1959年阪大・工・機械卒.(株)日立製作所入社.中央研究所にてロボティクス・パターン情報処理技術の開拓とその応用システムの開発に従事.とくにパターン情報処理による世界初の半導体自動組立技術の開発者として知られる.2003年同社技師長を最後に退任.この間,国際パターン認識連盟副会長,日本ロボット学会会長などを歴任.現在,横断型基幹科学技術研究団体連合副会長.IEEE,IAPR,電子情報通信学会などのフェロー.工学博士.

(休 憩)

15:10-17:10 パネルディスカッション
        「私はこうする―日本の研究開発の新しい方向を求めて」
         
(研究会資料:PDF)

司会)
パネリスト)
 [五十音順] 
土井 美和子
外村 佳伸
福永 泰
松井 俊浩
山田 敬嗣
(東芝・技監)
(NTT・研究所長)
(日立製作所・研究所長)
(産総研・副研究センター長)
(NEC・研究所長)


 

(社)電子情報通信学会情報システムソサイエティ
フェロー&マスターズ未来技術時限研究専門委員会
http://yokoya.naist.jp/fm-kenkyukai/